日本財団 図書館


 

<アレルギー用薬>
抗ヒスタミン剤
?@ポララミン(錠 2mg)
?Aアタラックス(錠 10mg)
?Bゼスラン(錠 3mg)
アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの作用を封じ込めて、アレルギー症状を改善する薬である。?Aは神経症における不安・緊張・焦燥にも有効。?Bはねむ気、倦怠感、めまい、などの副作用が少ない。
適応:じん麻疹、皮膚炎(湿疹・皮膚炎・薬疹・皮膚掻痒症)に伴うかゆみ、感冒に伴うくしゃみ・鼻汁・咳。そのほか?Aは神経症における不安・緊張・焦燥?Bはアレルギー性鼻炎、気管支喘息にも効果がある。
用法:?@1回量2mg(1錠)、1日1−4回服用。
?A1回量10mg(1錠)、1日3−4回服用。精神科領域に用いる場合は、精神科医の指示に従って、1日70−150mg(7−15錠)を3−4回に分服する。
?B1回量3mg(1錠)1日2回服用。
注意:1. ねむ気、だるい、口が渇く、はき気、嘔吐、発疹、動悸などが現れることがある。
2. ねむ気やめまいがある場合は、危険な作業に従事しない。
保管:?@?A遮光・室温保存?B室温保存。
<ホルモン剤>
副腎ホルモン剤
副腎ホルモを使用するあたって?@ためらうことなく必ず使用すべきもの:例えばショック?Aしばしば軽快し、経過短縮あるいは全治が期待されるもの:例えば薬剤アレルギー?B重傷時、あるいは他の薬剤が効果ないとき:例えば気管支喘息やリウマチ性疾患-を考慮する。
?@プレドニン(錠 5mg)
?Aデカドロン(錠 0.5mg)
刺激に対する生体の反応を抑制し、反応によって生じた症状を軽減する薬である。ショック・リウマチ・アレルギー疾患などに著効を示すが、半面細菌の侵入や増殖に対して無抵抗状態を引き起こす。このため長期間の使用、場合によっては短期間の使用でも必ず抗生剤を使用しなければならない。
適応:重症な湿疹、重症なじん麻疹、重症な薬疹、気管支喘息、リウマチ性疾患など。
用法:?@初回使用量
重症の場合:1日量15−20mg(必要に応じて20−30mg)を4回に分服、または朝夕2回に分服。
その他: 1日量10−15mgを4回に分服、または朝夕2回に分服。症状好転後は、1−3日置きに1日2.5−5mgづつ減量して、維持量に移行する。
維持量: 1日量5−10mg(場合により2−3mg)、朝夕2回に分けて服用。
?A初回使用量 1日量1.5−3mg、朝夕2回に分服。
維持量: 1日量0.5−0.75mg、朝夕2回に分服。
注意:1. 胃・十二指腸潰瘍、糖尿病、精神病、重症高血圧、心不全、結核、腎炎、の患者に使用してはならない。
2. 本剤は医師の指示(医療通信)によって使用する薬である。指示に対して不明や疑問があれば(とくに商品名ならびに用法・用量について!)、再度指示を乞い、納得した上で指示を実施する。
3. 服薬中は、経過を詳細に観察して報告し、医師の指示を乞い、その指示に従うこと。
4. 服薬中は、副作用である感染症、消化性潰瘍、糖尿病、骨折、精神障害などの早期発見に努める。
5. 服薬を止めるときは、急に止めないで徐々に服薬量を減らしていく。
保管:遮光・室温保存。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION